VWの派生モデルとして’62年1月から73年までマイナーチェンジを受けながら生産されたのがタイプ3バリアント。今ではタイプ3のなかで人気があるモデルがバリアントだが、その昔は商用車というイメージが先行していたので売れなかったそうだ。現在ではワゴンとして認知されたバリアントは、ラゲッジスペースが広いのも幸いして現在では非常に趣味性のあるクルマとして販売、カスタムが施されているから信じられない。ここに紹介する1965年型バリアントもオーナーの立川徹さんのリクエストによりオリジナルペイントのクルマを『トーアインターナショナル』の手によってこだわりのパーツを使って仕上げた1台である。
ボディカラーは当時の純正色でもあるブラック(L41)でオールペイント。前オーナーが大切に乗っていてカスタムが施されていないオリジナル車だったため、ボディを切断することなく仕上げることができたそうだ。またラバー類はあえで社外のものを使わずに、現在デッドストックになっているパーツを使用することで密封率の高い仕上がりを見せている。インテリアはすべてアメリカのTMI社にてスペシャルオーダー。当時からのオリジナルのようなビンテージスタイルで落ち着きのあるインテリアになっている。オリジナルのインテリアのなかでアクセントになっているのが『ジーンバーグ』製のシフトノブ。昔の貴重なパーツに見せかけた、向井氏がペイントを落とし絶妙な加工を施したもの。アクセントとなる要所にカスタムパーツを使ったビンテージ・キャルの仕上がりはオーナーの希望どおりになった。エクステリアのダブルバンパーやFLAT-4が販売しているENKEI社の5スポークを履いたことでキャルルックの要素が加わったクルマに仕上がった。随所にこだわりのパーツを使う細やかさは、タイプ3を知り尽くしたプロショップとのコラボレーションによりバランスよく仕上がっている。 |